洗剤を使わずに、マグネシウムの化学変化によって汚れやニオイを落とすマグネシウム洗濯。
洗剤代がかからずコスパが良いため非常に人気ですが、今までの洗濯方法とまるっきり違うため、危険じゃないかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
本記事ではそんなマグネシウム洗濯の危険性について徹底解説していきます。
結論から申しますと、マグネシウム洗濯に大きな危険性はありません。
とはいえ、利用する上での注意点やデメリットがあるのは確かです。
これからマグネシウム洗濯を使用する方は、メリットやデメリットを分かりやすく紹介していきますので、ぜひとも参考にしてくださいね。
また記事の後半にはマグネシウム洗濯の効果的な使い方も詳しく解説していますので、最後までご覧いただければと思います。
マグネシウム洗濯が安全なのは嘘?危険と噂される2つの理由
マグネシウム洗濯は安全と謳う声がある一方で、危険とも一部では噂されています。
はじめにマグネシウム洗濯が本当に安全なのか、それとも危険なのか徹底検証していきます。
では早速、危険と噂される2つの理由について見ていきましょう
マグネシウム洗濯で発火の恐れがある?
マグネシウム洗濯で発火の恐れがあるのではないかと一部で噂されていますが、これについては心配ありません。
確かにマグネシウムは発火しやすい金属ですが、危険と言われているのは直径2mm以下のものに限ります。
マグネシウム洗濯で使われているマグネシウム粒は、5mmと一回り大きいため発火の恐れはありません。
そもそもマグネシウムが反応するには高温の水である必要があります。
洗濯で使うような水温では、何も起こりませんので安心してくださいね。
参考:総務省
マグネシウム洗濯で金属アレルギーが発症する恐れがある?
もう一つの噂として「マグネシウム洗濯で金属アレルギーが発症する」というものがあります。
これに関しては可能性として十分あり得ることで、過去に金属アレルギーになったことがある場合は、マグネシウム洗濯をしたことで発症する可能性は否めません。
とはいえ、マグネシウムは比較的金属アレルギーにはなりにくい物質ですので、洗剤にも同じように化学物質という危険な面があることを考えると、そこまで過剰に避ける必要は無いのかなと思います。
どうしても金属アレルギーにはなりたくない、小さい子供がいてどうしても不安という方であれば使用を控えるのも一つの手ですね。
知らないと危険!マグネシウム洗濯の間違った方法
マグネシウム洗濯をする上で、特に危険性はないとお伝えしました。
ただし、誤った使い方で洗濯してしまうと健康を害する危険性があります。
- 洗剤や漂白剤は併用可能
- 塩素系漂白剤とマグネシウム洗濯を同時に使用するのは避けるべき
マグネシウムは水に溶けると弱アルカリ性になります。
漂白剤など入れるものの成分によっては化学変化が発生します。
誤った方法で洗濯すると衣類や洗濯機を傷つけてしまったり、有害なガスが発生するかもしれません。
ですから、必ず説明書を読んでから使用するようにしましょう。
マグネシウム洗濯の効果は?汚れが落ちるのはなぜ?
【2022年追記】
マグネシウム洗濯用品は洗剤を使用せず汚れが落ちることが人気になりましたが、実際の効果は確認されていません。
2021年に消費者庁から景品表示法違反と判断されました。
実際に洗浄力のテストをしたところ、水で洗ったときと同じくらいの効果しか得られないとわかっています。
マグネシウム洗濯はどうして汚れやニオイが落ちるのか、不思議に思っている方も多いのではないでしょうか。
原理としてはいたってシンプルで、水道水がマグネシウムと化学反応を起こし、弱アルカリ水に変化することで汚れが落ちるようになります。
弱アルカリ水は皮脂汚れや汗などの汚れを落とす効果がありますので、通常の洗剤と同様に汚れやニオイが分解されます。
簡単に言うと、マグネシウムを使えば水道水が洗剤を入れた水と同じ状態になるということです。
マグネシウム洗濯をするメリット3選
それでは早速ひとつずつ見ていきましょう。
洗剤を使う必要がない
マグネシウム洗濯はその名の通りマグネシウムで洗濯をするため、洗剤を使う必要は一切ありません。
前述したように、水道水が汚れを落とす弱アルカリ水へと変化するため、洗剤を買わなくてもOKです。
消臭力や、環境へのやさしさの面でいえば、マグネシウム洗濯の方が一枚上手といっても過言ではありません。
また、洗浄力を更にアップさせるには洗剤とマグネシウム洗濯を併用するという手もあります。
自分の利用用途に合わせて、上手に使いましょう。
化学物質を使用していないから安全
マグネシウム洗濯は化学物質を使用していないため、安全面においても非常に評価が高いです。
化学物質過敏症の子どもにも安心して使えるのは非常に嬉しいですね。
耐久性が高くコストパフォーマンスが良い
洗剤は一度使えばそれっきりですが、マグネシウム洗濯は繰り返し使用が可能です。
とはいえ、使用のたびにマグネシウムが小さくなるため、約300回ほどで買い替えを行います。
使用後も肥料として再利用したり、お掃除スプレーとしても活躍します。
洗剤よりも断然コストパフォーマンスが良く、家計の節約にもつながりますよ。
マグネシウム洗濯をする前に注意すべきデメリット3選
続いて、マグネシウム洗濯をする前に注意しておきたいデメリットを3つ紹介していきます。
しっかりとデメリットを理解しておかないと、購入後に後悔するハメになりかねませんので、しっかりと読んでいただければと思います。
洗濯機のスピードコースでは効果が半減する
マグネシウム洗濯は、スピードコースで洗濯をすると効果が半減します。
マグネシウムの力で弱アルカリ水を作るには時間がかかるため、最低でも洗い時間は15分以上に設定してください。
またマグネシウムが洗濯機の中でしっかりと動いて効果が発揮するように、洗濯物は詰め込みすぎないようにする必要があります。
スピードコースを頻繁に使用する方は、通常の洗剤も常備しておき、スピードコースでは通常の洗剤、しっかり洗う時は洗剤と併用、通常時はマグネシウム洗濯というように使い分けると良いですよ。
汚れの種類によっては落ちづらい
マグネシウム洗濯はすべての汚れを落とすわけではありません。
そのため洗浄力のみでいえば、通常の洗剤に軍配があがります。
弱アルカリ水に変化させるだけあって、油汚れや皮脂汚れなどには非常に強いのですが、それ以外の黄ばみや泥汚れには不向きです。
黄ばみにはすすぎを2回にして、汚れやすい場所を予洗いすることで落ちやすくなります。
とはいえ、やはり面倒な部分も多いので、汚れの種類によって洗剤を使い分けるのが良さそうですね。
マグネシウムを入れたまま乾燥機能を使用できない
マグネシウム洗濯では、乾燥機付洗濯機の場合は一度取り出す必要があります。
乾燥機付洗濯機は洗濯から乾燥まで一気に行うため、手間が非常に少ないのが大きなメリットですが、一度マグネシウムを取り出すとなると、魅力が半減してしまいますね。
そのため乾燥機能を頻繁に使う方には、マグネシウム洗濯はあまり向いていません。
マグネシウム洗濯を効果的にする方法を解説!
最後にマグネシウム洗濯を効果的にする方法を解説していきます。
マグネシウム洗濯は上手に使うことで、更に効果を発揮させ洗浄力や消臭力が高まります。
ぜひとも実践していただき、マグネシウム洗濯の力を実感していただければと思います。
それでは見ていきましょう。
洗濯機に服を詰め込みすぎない
繰り返しになりますが、マグネシウム洗濯を使う際は、できるだけ洗濯機に服を詰め込みすぎないようにしましょう。
服を詰め込みすぎるとマグネシウムが洗濯槽の中で固定されてしまい、弱アルカリ水を作ることができなくなってしまいます。
できるだけ洗濯槽にはゆとりをもって使ってくださいね。
洗濯の頻度が増えて水道代が増えないか心配な方もいるかもしれませんが、マグネシウム洗濯のコスパの良さを考えると、全く問題ありませんよ。
定期的にマグネシウムをお手入れする
マグネシウムは定期的にお手入れをする必要があります。
お手入れと言っても特別なことではなく、洗濯をした際に一緒にマグネシウムも干すだけです。
マグネシウムは濡れていると酸化するため、洗浄力や消臭力が落ちます。
屋内でも屋外でも構いませんので、とにかく洗濯後は乾燥させるようにしましょう。
マグネシウム洗濯で落ちない汚れは宅配クリーニングへ
マグネシウム洗濯に危険性はありませんが、汚れの種類によっては落ちづらいものもあります。
大事な洋服の汚れをきれいに落としたいといった場合は、宅配クリーニングがおすすめです。
- 洋服をクリーニング店にもっていく手間が省ける
- Webから24時間いつでも申し込み可能
- なかには送料無料なお得な業者もある
宅配クリーニングなら自宅にいながら、大切な服をクリーニングに出せるためお店まで持ち込む手間がかかりません。
上記のような方には、全国送料無料でキャンペーンを実施しているクリーニングパンダがおすすめです。
クリーニングパンダなら再仕上げ無料の保証もついているので、送料を気にせず安心してサービスを利用できます。
クリーニングパンダの口コミはこちらで詳しく解説しています。
クリーニングパンダの評判はどう?口コミから特徴までどこよりも詳しく解説!マグネシウム洗濯の危険性まとめ
- マグネシウム洗濯に危険性は無い
- 金属アレルギーには注意
- 洗剤を使う必要が無くコスパが良いというメリットがある
- 汚れの種類によっては落ちづらい点がデメリット
- 効果的にするには洗濯物をいれすぎずにしっかりとお手入れをすること
とはいえ、化学物質を使用していない分安心とも言えます。
金属アレルギーと化学物質、どちらを避けるべきなのかは定かでは無いので、甲乙つけがたいですが、洗剤とマグネシウム洗濯にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
また乾燥機付洗濯機の場合は非常に使い勝手が良くないため、友人などにプレゼントする場合は、相手が乾燥機付洗濯機ではないか確認しておくことをおすすめします。
本記事で紹介した内容をしっかりと吟味して、自分にあった洗濯方法を選んでくださいね。
2,000円ほどで購入できるので、一度試してみるのも一つの手ですよ。
洗濯できない衣服を洗いたいときは、宅配クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか。